数字で見る相続 「93.7%」

2017年に法務省が調査した『我が国における自筆証書による遺言に係る遺言書の作成・保管等に関するニーズ調査・分析業務』によれば、これまでに自筆証書や公正証書による遺言書を作成した経験が『ない』と回答した65歳から69歳の割合は、93.7%でした

同様の回答は、70歳~74歳で92.5%、75歳以上で88.6%と、

ほとんどの高齢者が遺言書をつくっていないことがわかります

 

一方で、「遺言書を作成したいと思うか?」という質問に『作成する気はない』と答えた人は65歳~69歳では65.1%に留まっており、30%以上の人が将来的には遺言書を作成しようと考えていることがわかりました

 

その理由の一つとして、わが国では歴史的に長い期間、相続が家督相続でなされていたことが考えられます。そのため諸外国に比べると遺言書の必要性の認識や意識が必ずしも高くはありません

そのような歴史的背景から、遺言書を遺すことに、敷居の高さや煩雑さを感じてらっしゃるかたも多いのでしょう

 

遺言書の作成は、「まだ元気だから」「家族と話してから」など、いろいろな理由をつけて先延ばしにしがちなものです

 

しかし遺言書は反対にいうと、元気なうちに残しておかないと、認知症になってしまってからでは法的に有効な遺言書を書くことができません

 

相続が“争族”となることのないよう、早めの準備が肝心です

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