数字で見る相続 「2173万円」

総務省統計局が2021年5月に発表した『家計調査報告(貯蓄・負債編)』によれば、世帯主が70歳以上の2人以上世帯の純貯蓄額(※)は2173万円でした

※家計調査報告における「貯蓄」の定義には、金融機関への預貯金のほか、生命保険や積立型損害保険の掛金、有価証券などの金融機関への貯蓄、社内預金などの金融機関外への貯蓄資産も含まれます。純貯蓄額とは、その貯蓄から借金などの負債を控除したものです

 

「うちはそんなに財産がないから、相続税もかからないだろう」と仰るご相談者も実際に多いですが、もし世帯主が75歳で、70歳以上の平均的な貯蓄があれば、10年後、貯金を1000万円使っていたとしても、1173万円が残ります。そこに土地・家屋等が加われば、簡単に相続税の基礎控除額(3000万円+600万円×法定相続人の数)を超えてしまう可能性があるので、注意が必要です

相続のタイミングは予測不可能で、急に訪れることもあります。いつ起きるかわからない将来の相続の準備の一つとして、のこされた相続人が困らないようにするため、ご自身の財産内容を事前に確認しておき、かつ、それをきちんと相続人らに伝えておくことも大切です

メールでのお問い合わせはこちら